ポスティング業者が使う「GIS」ってなに?

今回は「GIS」について説明する記事です。

あなたはGISというツールをご存知ですか?

一般的にはあまり聞き馴染みのない単語かと思います。

過去にポスティングの依頼経験があったり、ポスティング業者のホームページをチェックしたことがあるなら聞いたことがあるかもしれませんね。

ポスティング業者のホームページにもGISを活用していることをアピールしているからです。

「安心の実績あります」や「GPSで安全のスタッフ管理」といった謳い文句の次に「GISポスティング」と書いている業者も居ます。

実績やスタッフ管理能力と匹敵するくらい、GISを使っていることはポスティング業者にとってセールスポイントになるのです。セールスポイントになるということは、それだけ効果が高いということですね。

では、GISとはどんなものなのでしょうか?

ポスティングにどんな影響を及ぼすツールなのでしょうか?

今回は、実際のGISの画面もご紹介しながらご説明します。

GISってなんだろう?

そもそも、GISとは何でしょうか?

GISとは「地理位置情報システム(Geographic Information System)」の略です。

地理位置情報システムと言われてもピンとこないかもしれませんですね。地理位置情報システムについては、国土交通省・国土地理院のホームページには以下のように説明されています。

“地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術。” 国土交通省・国土地理院より

固い表現ですが、つまり、位置を活用して、エリア内の属性情報をがわかるシステムなのです。エリア内の属性とは、例えば「20代が多く住む地域」とか「30代が少ない地域」ということ。どの年代がどの辺りに暮らしているのか視覚的に表示してくれるのです。収集したデータでエリアの傾向・関連性なども分析できます。

GISはとても便利なシステムなのです。

GISがあるとこんなことが出来ます

では、GISがあると何が出来るのでしょうか?

先ほどもお伝えしましたが、GISはエリア内の属性がわかるシステムです。エリアに住む世代や性別の占有率がわかるということです。

そうすると、ターゲットを明確にすることがGISを活用する上でも重要になります。

ターゲットを明確にしていればGISでターゲットの住む地域を絞り込むことができます。

ターゲットに向けたチラシを、

ターゲットが多く住んでいる地域に向けて、

ポスティングできる!

ということです。

GISを使うと無駄な配布がなくなるんですね。無駄な配布がないということは費用対効果も上がり、効率的なポスティングにつながります。

あなたは漁師!GISで魚群を狙おう

それでは実際のGISの画面を観てみましょう。

地図は、ご覧のように色分けされています。

暖色系の部分はターゲットが多く住んでいるエリア。赤が一番率の高いエリアで、そこからオレンジ、黄色・・・と占有率が少なくなっていきます。

逆に、寒色系はターゲットがほとんど住んでないエリアとなります。青紫の部分はターゲット占有率が低いエリアです。

この赤や青の分布は、「魚の群れ」だと思うとイメージがつきやすいでしょうか。

あなたは漁師。GISは魚群探知機です。たくさんの魚群がいる場所に網(ポスティング)を仕掛けるのです。

しかし、網を仕掛けるエリアは、毎回同じだと疲弊してしまいます。飽きられちゃうんですね。時にはオレンジのエリアに撒く等、変化をつけることも大切です。

GISがないとこんな間違いを犯します

GISは、魚群探知機のようなシステムです。

あなたは漁師。GISを使って魚群が豊富なエリアを見つけてその襟に向けて網を仕掛けよう、ということは先ほどお伝えしました。

ターゲットに向けたチラシを、

ターゲットが多く住んでいる地域に向けて、

ポスティングできる!

これがGISの良いところです。

では、GISを活用しないでポスティングするとどんなことが起こるのでしょうか。

例えば、あなたのお店は20~30代の女性に向けた美容院。周辺はベッドタウンです。さて、GISを活用しないとしたら、どのあたりにポスティングするでしょうか?

とりあえず近所に住んでいる方に向けてポスティングすることになるでしょう。

画像で赤い円の内側がお店の近郊1kmの範囲、
実際の配布エリア(ポスティングは町丁単位で区切ります)でいうと赤い部分です。

漁の例でいうと、まずは船の近くに網を仕掛けてみる状態ですね。

このやり方は成功するでしょうか?

偶然にもお店近郊にターゲットが多く住んでいれば成果が出ることでしょう。しかし、あなたがターゲットとしていない40代男性が多く住んでいるエリアかもしれません。チラシを撒かないと実際のところはわからない、ギャンブル的なポスティングになってしまいます。

では、
GISのシステムを活用して、実際に20~30代女性が多く住むエリアを探してみましょう。

上記の画像でいうと、赤い部分(白抜きになっているエリア)が20~30代女性の多く住むエリアです。

先ほどの近郊1kmの範囲の画像と見比べてみますと、

いかがでしょうか?

「近隣エリア」で選んだ場合と「属性占有率」で選んだ場合の違いがわかっていただけたでしょうか?

近郊1kmの範囲にポスティングしようとした場合、属性占有率が低いとされているエリアにも配布することになってしまうんです。

20~30代の女性向けの美容院のチラシを50代男性の家に投函したとしたら・・・?

結果は容易にご想像がつくかと思いますが、そのチラシは無駄になってしまうのです。どんなにたくさん配布したとしても無駄になってしまったら、費用対効果が下がってしまいます。

そうならないためにも、まずは「とりあえず近所に配る」という発想を捨てます

あなたのお店に足を運ぶのは近所に住んでる人ではなく、多少距離があってもあなたのお店に心惹かれたターゲットなのです。

あなたのターゲットに向けてチラシを撒いた方がよっぽど利益につながりますし、何より、ターゲットはあなたからの情報を待っていますよ。

GISってなんだろう?まとめ

今回は、GISというシステムについてご説明しました。

これまでの内容をまとめましたのでご覧ください。

GISとは?

“地理位置情報システム”の略。位置を活用して、エリア内の属性情報をがわかるシステム。 GISは魚群探知機。あなたは漁師で、魚群に向けて網を仕掛けるようなイメージ。

GISがあると・・・

エリア内のターゲット占有率がわかるから、ターゲットが多く住むエリアに向けてポスティングが出来る。結果として費用対効果が高くなる。

GISがないと・・・

ターゲット占有率がわからないので「近所」などの理由でポスティングをする。配布したエリアがターゲットが少ない場合だとチラシが無駄になり費用対効果が悪くなる。

GISを上手に使うためにも、何度も繰り返しますが、まずは“ターゲットを明確にすること”です。ターゲットに向けたチラシを作り、ターゲットが多く住むエリアをGISで調べてポスティングをする。ターゲットが明確になっていればいるほど、ポスティングの成功率が上がるのです。

エリアマーケットではGISを駆使したポスティングも行っています。相談はいつでも受け付けています。

エリアマーケット株式会社

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