なぜ「全世帯配布」じゃないの?
今回は、
ポスティングを頼むときの注意点についてご説明します。
ポスティング業者のホームページの価格表を見た時や、
実際にプランの案内を受けたときに気付くと思いますが、
ポスティングの基本的なプランは、
「軒並み配布」というプランで、 全世帯に配布ではありません。
ポスティングを依頼されたお客様が
「全世帯配布ではないこと」を知らずポスティングを頼んだとき、
ポスティングを頼んだのに、
自分の家のポストにチラシが入ってなかった・・・! もしかして配布してないのでは!?
という問題が起こってしまいます。
「ポスティングって、お願いしたエリアの全世帯に
配布するものじゃないの?」
と思われがちですが
実際はそうではないんです。
ただ「全世帯配布」というプランもあり、
お客様のご希望があれば対応することができます。
だったら「全世帯配布」で・・・
と思われるかもしれませんが、
まずは「軒並み配布」と「全世帯配布」の違いを確認してみてください。
今回は「軒並み配布」と「全世帯配布」のこと、
費用や反応率の違いをご紹介します。
「軒並み配布」と「全世帯配布」
ポスティングの配布の仕方は
大まかに「軒並み配布」と「全世帯配布」に分かれます。
まず、「軒並み配布」について。
「軒並み配布」(「ローラー配布」とも呼ばれます)とは、
指定された配布エリア内の一戸建て、集合住宅(アパートやマンション)、店舗、企業を問わず、
全てのポストに配布をする方法です。
(ただし、配布禁止物件とされる一般住宅、寮、官舎などは対象外です)
全てのポストに配布するといっても、
軒並み配布のエリアのカバー率は、
エリア世帯数の70%くらいとされています。
そして、「全世帯配布」ですが、
「全世帯配布」は名前の通り、全ての世帯に配布をします。
エリア世帯数の100%をカバー、くまなく配布をする方法です。
「軒並み配布」と「全世帯配布」
現在、標準的なポスティングは「軒並み配布」の方です。
では、
なぜ「全世帯配布」ではなく
「軒並み配布」がスタンダードなポスティングなのでしょうか?
それは、
「軒並み配布」と「全世帯配布」の費用対効果の問題があるから。
「全世帯配布」は、
実は大変手間のかかる(=お金のかかる)ポスティング方法です。
街中の道路というのは、網目状に敷かれています。
ポスティングスタッフは、配布をする時、ポストの位置を把握し、
どうやったら効率よくポストを回れるのか計算しながら道を巡ります。
こうして一回通過すると、ある程度のポストに配布することができます。
しかし、一回通過しただけでは
全部のポストを巡り切ることは出来ません。
もし「全世帯配布」をするとなると、
もう一度同じ道に行き、投函してないポストを選びます。
何度も同じ道を往復しなければならないため、
その都度、道を引き返して手間がかかってしまうのです。
また、漏れのないよう全ポストをチェックする作業も
併せて必要になります。
「全世帯配布」はスタッフの作業の手間がかかるのです。
スタッフの手間がかかるということは、その分コストも上がります。
例えば、
「軒並み配布」が5円/1枚のところだと、
「全世帯配布」だとなんと、15円/1枚の3倍!になってしまうのです。
「軒並み配布」と「全世帯配布」反応率の違いは
大事なのは反応率です。
「全世帯配布」は「軒並み配布」と比べて費用が上がる分、
反応率も上がるのでしょうか?
実際のところ、「全世帯配布」でポスティングした場合、
反応率は軒並み配布と比べ、「1.5倍程度の上昇」だと言われています。
「全世帯配布」は「軒並み配布」の3倍程度の費用がかかりますが、
3倍の費用をかけて1.5倍の反応率だとしたら割に合いませんね。
このように、
通常のポスティングをする時は
「軒並み配布」が費用対効果に優れているのです。
ちなみに、
「全世帯配布」をする必要があるのは、≪全住民に届けなければいけない配布物≫
例えば自治体の広報物や選挙公報。
届いてない家庭があってはいけないものですよね。
「なぜ全世帯に配布してくれないの?」のまとめ
なぜポスティング業者は「全世帯配布」をしないのか?
ご紹介しました。
「全世帯配布」は、かかる費用の割に得られる反応が少なく、
「軒並み配布」の方が断然お得です。
なんとなく「全世帯配布」の方が反応率も高そうですが、
1.5倍程度なのです。
ポスティング業者によっては反応率を上げるような
サービス(GISポスティングなど)を提供しているところもあります。
同じお金をかけるなら「全世帯配布」をするよりは、
ターゲット層の多い地域に配布が出来るように分析をし、
反応率を上げる部分にお金を使った方がより効率的です。
ポスティングを検討されているときは、
費用対効果を考えて、ポスティングのプランを選んでみてください。